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2007年03月02日

兄のスキー板の思い出

この間、家の物置を片付けていたら、
兄のここ数年使っていないスキー板を発見した。
数年前にスキーがやりたいという兄に、
伯父が教えてくれるということで、新品のスキー板を購入したのだ。
しかし兄はそのスキー板をたった1シーズンしか使わなくて、
そのまま物置に収納していたらしい。


「このスキー板、どうするの?
またスキーやるならそのままにしておくけど」
と兄に確認。
兄は
「うーん。もうスキーしないなぁ。伯父さんもいないし」
とのこと。

ここ数年、粗大ゴミはお金を支払い引き取ってもらうシステムだから、
早速粗大ゴミの申し込みをすることにした。

兄のスキー板には、私と兄の間にちょっぴり思い出がある。
というのも、私たちが住む街に以前大雪が積もったときのこと。
たまたま両親がその日は外出していたので、
私たちは「うちの庭でスキーしよう」と盛り上がった。

そこで兄は自分のスキー板とストック、スキー靴を引っ張り出して
「よし、俺とおまえで交代でやろうな」
と提案した。
決して広くない庭、おまけに坂もほとんどないところで、
私たちはすでに成人していたにも関わらず夢中でスキーを楽しんだ。

たまたま使い捨てカメラを持っていた私が、
そのスキーしている様子を数枚カメラに収めていた写真も
手元にある。そこには笑顔の兄。
いつもとは違う庭の顔があった。

あれから何年たったのだろうか。
もう私たちはスキーをしようとは言い出さないようになってしまった。
そもそも今年は東京に雪が積もっていない冬なのだ。


posted by アリエル at 15:34| 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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